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『良友』画報の研究(言語研究センター共同研究、代表:孫安石)
【活動記録】
2005年後期・神奈川大学市民講座「上海モダン」
2004年ワークショップ開催「『良友』画報と上海」(上海、東亜飯店小会議室、8月29日)
【研究概要】
中国近代史のなかで都市「上海」ほど特異な発展を成し遂げた街があるだろうか。上海は様々な顔をもつ。租界に代表される植民都市であり、中国共産党が成立した革命都市であり、中国人・欧米人・日本人・ロシア人などが同居する国際都市でもあった。
本研究は「上海」で発行された『良友』画報(1926年〜1945年)という大型総合グラビア雑誌の精読を行う。1926年創刊された同雑誌は、中国の政治・経済・社会・文化・文学・広告・漫画などあらゆる分野を網羅している。とくに、この画報が創刊された1920年代はアジアで大衆消費社会とも言うべき社会現象が幅広く見られた時期で、映画や百貨店などが登場する時期とも重なる。従来の多くの研究でも『良友』画報は注目されてきたが、部分的な引用が見られるのみで、まだ全面的な検討が行われたとは言い難い。
【研究計画】
月1回のペースで『良友』画報の輪読会を行う。参加者はテーマ別に記事を選び報告し、関連する研究情報を交換する。とくに、毎年1回、上海で研究会を開き、中国人研究者と意見交換を行い、解釈の間違いなどを訂正する機会を持ちたい。また、『良友』画報の総目次データ・ベースを作成し、公開する。
【研究の特色】
上海で発行された『良友』画報(1926年〜1945年)に関する研究成果としては、1930年代に同雑誌の編集を担当した馬国亮が出版した『良友懐旧』(2002年、三聯書店)が最新の先行研究である。しかし、中国以外の国ではまだこの画報を全面的に分析した研究は発表されていない。今回の研究を通して、1920年代〜1940年代へ繋がる中国の都市文化について大まかな輪郭をつかみ、中国都市史研究の新たな地平を開くことを目指したい。
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